首都キエフが戦場と化したのに降伏しなかったウクライナはしぶとい

T-14、Tu-95、Tu-160、MiG-29 時事放談

2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻し、1ヶ月が経過しました。
ここまで戦争が長期化したのは、ロシア軍が補給や連携が取れていないのと、士気が低いのが原因である、と言われています。
僕もそれはあると思います。
しかし、別の理由もあると思います。
それは、「ウクライナがしぶとい」と言うことです。
2月24日にロシア軍はウクライナに侵攻を開始しました。
わずか2日後の2月26日には、ウクライナの首都キエフの中心部近くでウクライナ軍と交戦しています。
開戦当日の2月24日にはロシア軍のヘリコプター部隊がキエフ上空まで到達し、戦闘状態になっていました。
2月26日の交戦は、空挺部隊(ヘリコプターや輸送機等で空輸された歩兵などの部隊)とウクライナ軍との戦いです。
また、隣国ベラルーシから侵攻したロシアの地上部隊もキエフを目指して侵攻してきています。
このように開戦当初から首都キエフは戦場と化し、地上軍も含めて攻め続けられてきたわけです。
まあ、普通、首都が地上軍に攻められると降伏すると思うんです。
多くの国民も被害を受けますしね。
何が言いたいかと言いますと、汚く一方的な言葉になりますが「ウクライナはしぶとい」と言うことです。
また、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナの成人男性が国外へ避難することを禁止しました。
ウクライナの成人男性は、国外へ逃げることは許されず、ロシアと戦えと言うことです。
これだと、ウクライナ国民の被害は増えるばかりです。
ヤケクソになって戦う人も出てくるでしょう。
良く言っても民兵ですが、悪く言えば「人間の盾」でしょう。
こうして、泥沼の戦争は長期化していったのです。
アメリカなどでは、首都キエフが戦場になったため、ゼレンスキー大統領をいかに守るか、検討されたようです。
ゼレンスキー大統領に国外へ避難してもらって、亡命政権を樹立すると言うシナリオです。
これは事実上、降伏に近い選択肢だと思います。
しかし、国民には国内に残って戦うように強制しているのに、自分だけさっさと避難するのは許されないと判断したたようです。
そう、ウクライナはしぶといのです。
これらのことを踏まえて、僕はこう思います。
補給等いろいろ問題はありましたが、ロシア軍は序盤の目標は達成できていたのだと思います。
ただ、予想に反してウクライナが降伏しなかったと言うことでしょう。
ウクライナが降伏しなかったときのシナリオは、ろくに練られていなかったのだと思います。

3月26日、アメリカのバイデン大統領は、ウクライナの隣国である訪問先のポーランドで、次のように演説しました。
「God’s sake, this man cannot remain in power.」
直訳すると、
「神のために、この男は権力を維持することはできない」
だそうです。
「プーチン大統領は権力を維持することはできない」
と言う意味でしょう。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は、
「それはバイデンが決めることではない。ロシアの大統領はロシア人が選ぶことだ」
とし、不適切な発言だと反発したそうです。
残念ながら、ロシアの反論の方が民主主義にのっとってると言う皮肉です。
その後、ホワイトハウスでは、
「ロシアの政権転覆に言及したわけではない」
と火消しに躍起になっているようです。
ただし、当のバイデン大統領本人は発言を撤回していません。
情報戦、情報戦と言いますが、アメリカのメディアから発せられる情報は、
「プーチン大統領が孤立している」
とか
「正気ではない」
とか、個人攻撃が中心になっています。
「見てきたんか?」
と言いたくなるような真偽不明なものばかりです。
政権転覆を狙っているんでしょう。
そして、それに向けた報道・情報操作もしているんでしょう。
そう思います。

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