本当に必要なインフラを検討したのか?1日平均15万人以上の来場を目標とする万博と言うムチャなイベント

大阪・関西万博 時事放談
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いきなりだが、現在、開催中の大阪・関西万博は開催期間中に2820万人の来場を目標としているそうだ。
そのためには、1日平均15万人以上の来場が必要となるそうだ。
と言うことは、平日は当然、15万人を下回るから、週末には30万人を超える来場を見据えてインフラを整備する必要がある。
そうなると、万博会場に、期間限定の新たな中核市が誕生することになる。
(中核市は、日本の大都市制度の1つで、政令指定都市よりも人口要件がゆるい)
今回の大阪・関西万博は、並ばない万博を標榜ひょうぼうし、パビリオンの予約などは、事前、あるいは当日にスマホで行うそうである。
また、紙のパンフレットや地図は用意されておらず、来場者がスマホで調べるそうである。
となれば、万博会場は、スマホ利用率が異常に高い中核市と言うことになる。
万博会場と言うせまい会場に、凝縮ぎょうしゅくされた中核市が誕生し、そこではスマホ利用率が異常に高い。
こんな人口密度の高く、スマホ利用率が異常に高いところには、政令指定都市のターミナル駅か繁華街、それ以上の密度の携帯電話インフラが必要になってくるだろう。
このようなことは僕のような素人でも分かることである。
大阪・関西万博の開催権を獲得した段階から、整備計画の策定に通信会社にも深いレベルで参画してもらい、携帯電話基地局の整備方法を検討する必要があっただろう。

また、1日平均15万人(週末には1日平均30万人以上)の来場を目標としているのならば、入場ゲートの処理能力も重要になってくる。
1人が1ゲートを通過する時間を測定し、1時間に何人が入場できるか把握はあくしているはずである。
この把握はあくなくして、1日平均15万人以上の来場を目標にするとかありえない。
そこから稼働するゲート数や、手荷物検査にかける時間などを考慮し、入念なシミュレーションと入場スタッフの教育(訓練)をする必要がある。
入場ゲートの処理能力以上に来場することはできないのだから、きっちりしておくべきである。

大阪・関西万博の開幕初日には、ブルーインパルスによる展示飛行(アクロバット飛行)が行われる予定であったが悪天候のため中止された。
開幕初日は、ブルーインパルスの飛行予定時間の正午は降水量0ミリの小雨だったが、その後は16時ごろに3ミリの雨が降り、また、14時に16度だった気温が15時には13度、16時には11度と急落している。
ブルーインパルスは、関西空港を離陸し、通天閣や大阪城、太陽の塔(旧大阪万博の記念公園)やひらかたパーク上空も飛行ルートになっていた。
そのため、大阪市内やその周辺でも、空を見上げて待つ人が多かったが、小雨で中止になって残念だっただろう。
ただ、その後、大阪府の吉村洋文知事が中谷なかたにはじめ防衛大臣にブルーインパルスの展示飛行を改めて要請し、内倉浩昭航空幕僚長が実施する方向で検討しているそうです。

大阪・関西万博の開幕初日の13日に、万博の関西パビリオンの和歌山ブースで神輿みこしをかついだ和歌山県の岸本周平知事が、翌14日、知事公舎内の寝室で意識不明の重体で発見され、15日に敗血症性ショックのため亡くなりました。
一部では、万博のたたりとして恐れられていると言うことです。

また、万博開幕の翌14日の早朝、午前6時28分ごろ、JR阪和線・山中渓~紀伊駅間で発生した沿線火災により、電車が遅延。
南海電鉄等による振り替え輸送が実施されました。
新大阪10時13分発 特急くろしお7号 白浜行きが、少なくとも96分遅れるなど、万博初日に大阪で宿泊し、和歌山に帰る観光客の足に影響が出ました。
火災が発生したとされる山中渓~紀伊間が、大阪と和歌山の府県境の和泉山脈(山岳地帯?)にあり、前日には雨が降り、気温も下がっていたことから、この火災がどのようなものだったのか気になるところです。
こちらもまた、万博のたたりでしょうか?

大阪メトロによりますと、4月22日午後21時30分ごろ、地下鉄中央線大阪港駅にて車両故障が発生し、22時24分まで中央線全線で運転を見合わせたそうです。
地下鉄中央線は、大阪・関西万博の会場「夢洲ゆめしま」に乗り入れる唯一の鉄道路線で、万博会場では、自宅に帰れない来場者であふれかえったそうです。
万博会場にはJR桜島駅からシャトルバスも出ていますが、こちらはあくまでもバス。
輸送能力に限界があり、地下鉄の方がメインルートになっています。
また、地下鉄・夢洲駅は東ゲート前にあるのに対し、シャトルバスは西ゲート前から発着しており、徒歩で移動するにも時間がかかります。
Googleマップによると万博会場内を徒歩で移動すると、東ゲートから西ゲートまでは約18分、距離にして約1.4kmはなれてるそうです。

日本の万博には他には面白い話があります。
愛・地球博(愛知万博)です。
僕はこちらは、万博ではなく、単なる国際博覧会だと思っていたら、れっきとした万博なんだそうです。
たしか、当時のニュースでも
「万博ではない」
と報道していたと思いましたが…。
よって、その歴史は複雑です。
愛・地球博(愛知万博)は2005年3月25日から9月25日にかけて開催されました。
閉会から13年たった2018年5月、(日本国内の)博覧会協会事務総長だった中村利雄さんが、上海万博跡地の万博博物館で、愛・地球博が単なる国際博覧会として取り扱われていることを発見。
博覧会国際事務局に問い合わせた結果、国際博覧会(認定博)レベルの手数料(4000万円相当)しか支払っていなかったことが判明した。
万博手数料との差額の73万ユーロ(約9000万円)を支払い、2019年11月27日に、パリで行われた博覧会国際事務局総会で、万博(登録博)と認められました。
愛・地球博は、開催時は単なる国際博覧会だったけど、閉会から14年たってから万博だと認められた、レアな万博だそうです。

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