昨年(2024年)の夏、外付けハードディスクが飛んでしまったことがきっかけで、巡り巡って僕とアップル製品の関係を見直す流れが起きています。
iPhoneの音楽管理が手に負えなくなってきたのです。
僕の中では、ずいぶん昔にiPhoneはAndroidに敗れましたが、音楽はiPhoneに任せていました。
昔は「音楽を人質に取られてる」とかネタにもしていました。
しかし、パソコンを買い替えた際、音楽を管理し続けるのが年々難しくなっています。
これはおそらく、アップル側の著作権管理に関する事情や、iTunesストアでの売り上げをあげたいと言う事情、また最近ではアップルミュージックでの売り上げをあげたい事情などがあると考えられます。
アップルは、iPodやiPhoneなどの本体の販売を中心に経営をしていましたが、年々、iTunesストアでのダウンロード販売やアップルミュージックでのサブスクなどに、ビジネスの軸足を移してきています。
パソコンで音楽を管理されるのも、アップルにとって望ましいことではないのかもしれません。
でも、アップルミュージックを契約するぐらいなら、Androidでも使えるスポティファイの方が魅力的です。
そこで、今回は、僕がどんな感じでアップル製品と関わってきたか振り返ってみます。
2007年6月29日、アメリカで初代iPhoneが発売されました。
携帯電話の通信方式は2G(第2世代携帯電話)のGSM。
GSM方式の携帯電話は、ヨーロッパを中心にした世界標準方式の携帯電話サービスですが、日本では導入されませんでした。
日本の第2世代携帯電話(2G)は、ドコモの開発したPDCと言うガラパゴス方式の携帯電話でした。
アップルは元々、CDMA方式で携帯電話網を整備していたベライゾンに話を持ちかけたが、振られたと言う噂が飛び交っていました。
ベライゾンが、アップルの要求する販売ノルマに応える気がなかったものだと思われます。
そのため、アメリカのGSM最大手AT&Tから初代iPhoneが発売されました。
翌2008年7月11日、日米を含む22の国と地域で、第3世代携帯電話のUMTS(W-CDMA)方式を採用したiPhone 3Gが発売されました。
日本では、ソフトバンクから発売されました。
iPhone 3Gの発売は、最後までソフトバンクとドコモの間で販売権獲得を争っていたようですが、ソフトバンクがドコモを上回る販売ノルマを提示したようです。
このころのiPhoneは、国や地域ごとに独占販売する契約をしていました。
これが、厳しい販売ノルマとのバーターになっていたようですね。
3GでCDMA方式を採用していたauは、協議の対象外でした。
(auのネットワークでiPhone 3Gが使えないため)
9月10日、iPhone 3Gから携帯電話機能を削除した2代目iPod touchが、アメリカで発表されました。
日本では、数週間後に出荷開始されました。
僕が初めに買ったアップル製品は、この2代目iPod touchになります。
2代目iPod touchはiPhone 3Gから携帯電話機能を削除した下位互換端末です。
そのはずですw
しかし、2代目iPod touchがiPhone 3Gに勝っている部分がありました。
それは処理能力です。
iPhone 3Gはバッテリーを優先するためかCPUのクロック周波数が412MHzに制限されているのに対し、2代目iPod touchは533MHzと、iPhone 3Gを上回っていました。
ただ、クロック周波数が上がったと言っても、それでも全然、iPod toiuchの処理能力は足りていませんでした。
さらに処理能力の低い、iPhone 3Gのユーザは、未来を見れたでしょうが、現実は悲惨だったでしょうね。
ネット上では、
「iPod touchふざけんなよ
iPhoneより処理能力、上ってどう言うことや」
と言う意見も散見されました。
電話ですからね、iPhone 3Gは…。
バッテリーは大事ですが、固まってもらっちゃ困りますからねw
僕は昔に、MP3プレイヤーを買うか、初代iPod(クラシック)を買うか迷ったことがあります。
そのときは某日本メーカーのMP3プレイヤーを買いました。
ただ、悩んだあげくMP3プレイヤーを買ったため、逆にハードディスク付きのiPodの魅力をひしひしと感じました。
曲は全部入れといた方が良いですw
その後、初代iPod miniにもひかれましたが結局買わず。
この2代目iPod touchでアップルデビューしました。
このときの経験もあり、できる限り、音楽はすべて入れる初代iPodクラシック・スタイルで音楽機能を使っています。
おそらく、初代iPod(クラシック)が数あるMP3プレイヤーの中から勝ち残ったのも同じ理由ですよ。
みんな、ハードディスク付きのため、曲を全部入れられる初代iPod(クラシック)に惹かれたのです。
翌2009年6月19日、欧米でiPhone 3GSが発売されました。
日本では、一週間遅れの6月26日に発売されました。
9月9日には3代目iPod touchが発売されました。
僕は、3代目iPod touchも買いました。
前もって、「iPhone 3GSのSはスピードのS」と発表されれてたこともあって、安定感が改善されました。
iPhone 3Gや2代目iPod touchは夢を見るには良いですが、現実的な処理能力を兼ね備えてはいませんでした。
それが、3代目iPod touchで、だいぶ現実的になってきました。
それと、2代目iPod touchを買った人は、1,200円でiPhoneOS 3.0にバージョンアップできました。
このときのiPhoneOSのバージョンアップはiPod touchユーザには有償で提供されました(iPhoneユーザは無料)。
だからと言って、iPod touchを悪く言う理由にはなりませんでした。
別の話になりますが、このころのAPPストアには、「俺が見つけたかわいい画像」なるアプリも多く、極めて自由な市場でした。
例えば、「Sexy Girls Asian Edition」と言う無料アプリでは、日本人では小倉優子の写真が多めに収録されていましたw
とは言っても、中国人や台湾人と日本人の見分けが難しいため、僕が知ってる日本人が小倉優子ぐらいしかいなかっただけの可能性も高いです。
また、ダイヤモンドの画像が表示されるだけのクソアプリ(失礼)が、ストアとして設定可能な最高額の10万円で発売されているなど、話題になりました。
2010年6月24日、iPhone 4が発売されました。
10月12日、第4世代iPod touchも発売されましたが、僕はこのモデルを買ったかどうか分かりませんw
と言うのも、家電量販店の新規出店にあずかり、そちらでばら撒かれたiPhone 4を少なくとも2台は買ったからですw
このiPhone 4は両面ガラスと言うカッコ良いデザインが魅力の端末でした。
しかし、スリット部分に指をかけると電波感度が著しく下がると言う問題を抱えた端末でもありました。
結局、アップルでは対応に追われ、スティーブ・ジョブズが毛嫌いしていたスマホケースを無償で配布する対応を取らざるを得ませんでした。
スマホケースで覆って、スリット部分に指をかけられなくしたのです。
ジョブズ曰く
「俺のデザインしたカッコ良いiPhoneをケースで隠すな」
に水を差す形になってしまいました。
ただし、配布したケースは透明のものだったので、カッコ良いiPhoneを完全に見えなくするものではありませんでした。
ただ、この両面ガラス、肌触りが良いんですよねw
肌触りだけは損なわされてしまいました。
ただし、両面ガラスのiPhoneは側面がゴツゴツしており、他のスマートフォンと一緒にカバンに入れると、他のスマートフォンを傷つける恐れがある、スマホキラーでもありました。
カバーを装着して、他のスマートフォンを守ってあげるのも良い選択ですw
また、アップルは初代iPhone発売時に合意に至らなかったベライゾンと、販売に関し合意することに成功。
2011年2月11日、米ベライゾンからもiPhone 4(通称:CDMA iPhone)を発売。
アメリカ国内におけるAT&TによるiPhone独占販売が終了しました。
その結果、2011年10月7日に発売されたiPhone 4Sでは、ソフトバンク以外にauからも発売されることになりました。
iPhone 4Sが正式にCDMA方式に対応したため、auでも使えるようになったのです。
(ちなみにベライゾン版iPhone 4も一部auのネットワークに対応していたため日本でも使えました)
(ただし、iPhone 4ベライゾンモデルは、日本で販売するほどauのネットワークへの対応はしていませんでした)
iPhone 4がばら撒かれたのも、auからiPhoneを発売されないように、ソフトバンクが必死に販売数を稼いでいたのでしょうね。
ソフトバンク、auから発売されたiPhone 4Sではスリットが増加していました。
結果、スリットに指をかけても電波感度が下がらなくなり、カッコ良さも増しましたw
ただ、両面ガラスのiPhoneは固くて、他のスマホと一緒にカバンに入れたら、他のスマホを傷つける恐れがあると言う欠点は残りました。
また、iPhoneに関してはau中部支社管内でばら撒かれることがあり、関西に住んでる人は、
「車を持ってる人は名阪国道を使って伊賀上野のケーズデンキ、車のない人は近鉄に乗って、名張のケーズデンキに行け」
と言う風潮が広がり、僕も伊賀上野でau版iPhone 4Sを格安で買いました。
また、iPhone 4Sは、2011年10月4日発表、10月14日発売です。
一方、スティーブ・ジョブズ氏は2011年10月5日に亡くなっています。
そのため、このiPhone 4Sは、「iPhone for スティーブ」の略だと言う人もいます。
iPhone 4Sの最大の功績は、ベライゾンと販売契約を結んだ結果、全世界でCDMA版を発売できたことでしょう。
日本ではauでiPhone 4Sを買った人が、スティーブ・ジョブズ最後の仕事、iPhoneのCDMA対応を実感できることになったのです。
一方、2012年9月21日に発売されたiPhone 5は、いろいろな問題を抱えていました。
まず、デザインがダサかったw
今までiPhone 4 / 4Sでカッコ良い両面ガラスを体験した人にとっては、ショックなぐらいダサくなりました。
そのダサい本体をケースで覆う(隠す)ようになったりして、完全にスティーブ・ジョブズ時代の終焉を感じさせる端末になりました。
また、初めて4G LTEを搭載されたiPhoneになりましたが、アメリカ以外の国ではLTE Band 1, 3, 5の3つにしか対応していませんでした。
本当に残念ながら、日本ではLTE Band 5を使ってるキャリアはないため、LTE Band 1, 3の2つしか使えませんでした。
そこで注目されたのがLTE Band 3(日本表記:1.7GHz帯、世界表記:1800MHz)です。
LTEには使っていませんが、日本ではイー・アクセス(イーモバイル)が3G W-CDMAでBand 3を使っていました。
そのため、多くの携帯電話の関係者が考えたはずです。
「(イーモバイルのBand 3をLTEで使えたら…)」
と。
そのときの、イー・アクセス(イーモバイル)の株価は1万5000円前後で低迷していました。
このときの日本市場は、ドコモ、au、ソフトバンクの大手3社で争っており、イーモバイルの存在感はありませんでした。
しかし、イーモバイルの持つBand 3は魅力的です。
そのため、思いました。
イー・アクセス株、買うしかない。
それも、全力買いだ、と…w
しかし、問題もありました。
携帯電話の700MHz帯(Band 28、プラチナバンドの一角)がイーモバイルに割り当てられそうだったのです。
そのため僕は思いました。
イーモバイルに700MHz帯が割り当てられる前に、イー・アクセスが買収されるのが僕にとっての最良のシナリオでした。
さすがに700MHz帯が割り当てられた後に買収されるのはハードルが高いと考えたからです。
700MHz帯はプラチナバンドとも言われる帯域ですからね。
しかし、さらなる思惑が渦巻いていたようです。
イー・アクセスに出資してくれたゴールドマンサックスに損をさせてはならないと言うシナリオです。
その結果だったのか知りませんが、700MHz帯を割り当てられたイー・アクセスを、ソフトバンクが特大プレミアを付けてTOBする(買収する)と言うシナリオで落ち着いたようです。
イー・アクセス株は3割のプレミアどころではなく、3倍かそれ以上の値段に跳ね上がりました。
僕はTOBに応じるとか言う難しいことはせずに、株価が高騰したところで普通に売り抜けました。
非常に儲かりましたw
その後、iPhone 5の貧弱なLTE機能を強化したiPhone 5(後期モデル)が出ると言う噂があったものの発売されず。
結局、噂の後期モデルは、廉価モデルiPhone 5cとして発売されました。
iPhone 5cは本当にiPhone 5(後期モデル)だったのか、廉価モデルの割には安くないとして、ぱっとしない端末だったようですw
それだったら、iPhone 5のLTEに関する不満を解消するために、iPhone 5(後期モデル)として、早く投入すべきだったと言う意見も聞かれました。
2013年9月20日、前述のiPhone 5cとともにiPhone 5sが発売されました。
こちらは、iPhone 5と形は同じながら、色味を変えることで、ダサさを払拭。
iPhone 5cと同じくLTEネットワークへの対応も劇的に改善されました。
iPhone 5cとは違い、処理能力なども正当に進化した端末になっています。
2014年9月19日、デザインを一新してカッコ良くなったiPhone 6が発売。
こちらはヒットしました。
2015年9月25日、iPhone 6sが発売されました。
iPhone 6sでは、今まで放置されてきたメインメモリが2GBに倍増されました。
ただ、CPUはサムスン電子製とTSMC製の異なるものを同じ「Apple A9」チップとして搭載していたため、批判の対象になりました。
性能が微妙に違うのです。
このころから、総務省による携帯電話の廉価販売の目が厳しくなってきました。
それゆえに、僕もスマートフォンはよりAndroidに任せ、iPhoneの活躍する機会は音楽など、一部機能に限定されることが増えてきました。
また、2017年11月3日に発売されたiPhone Xは、操作体系の変更もあり、僕はかなり否定的でした。
安売りの終了、操作体系の変更等があり、アップルにお金を払う機会が少なくなってきました。
ただ、廉価端末iPhone SEに押され、iPhone 12 miniが世界的にかなり売れ残ってると聞いた時には、久しぶりに格安でiPhoneを買いましたw
また、iPhone 12 miniには、iPhoneの伝統色スペースグレイはないものの、構造は両面ガラスで、懐かしさのあまり僕を笑わせてくれました。
(このシリーズはiPhone 13 miniを最後になくなってしまいましたw)
(スペースグレイがないからダサいんだよw)
このような、アップル製品との長い付き合いの中には、パソコンの買い替えで難しい音楽データの引っ越しを迫られたり、その過程で一部データの紛失などもあったりしました。
iPhoneを買い増すのは楽ですが、パソコンを買い増すのは難しいと言う謎仕様です。
著作権管理のためと言うなら仕方ないかもですが、iTunesストアでのダウンロード販売や、アップルミュージックのためと言うなら、納得できないでしょう。
Androidを選んだ人間からすると、音楽データと言う名の人質の扱いが雑な気がします。
昔、アップルのソフトは、Windows版は古いパソコンでも使えるけど、マック版はすぐに古いパソコンで使えなくなると聞いたことがあります。
そうやって、マックの買い替えを促してるそうです。
それが本当なら、僕だったらマックは買わないです。
すでにWindowsを買ってますが、次も絶対にWindowsにしますねw
マックやiPodを売るだけで良かったのが、いろいろ、売り上げアップを狙ってるようです。
その結果、丸ごとライバル陣営へ寝返るユーザが増えてる気がします。
ハードディスクが搭載されていて魅力的だった初代iPod(クラシック)。
「iPodなら全ての曲を入れられる」
として、魅力的だったのに、新サービスを普及させるために、ジャマ者になってる可能性がありますね。
残念です。
今回は外付けハードディスクのデータが飛んだことから、iPhoneの扱いを考えることになりました。
いろいろ売った結果、客単価は上がったけど、客数自体は伸び悩んでるんじゃないかな?と思いますね。
いろいろ売りすぎで、ユーザから見放されないか、気になります。
ほなな