本人とお母ちゃんの2人だけ~言葉は内容よりも誰が言ったのかが大事、と言うお話~

講師 ゆるばな
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昔、会社の命令で、とあるセミナーを受けに行った時の話を書きます。
講師の先生は、「言葉は内容よりも誰が言ったのかが重要だ」と言う結論にたどり着くように授業を進めていました。
そのためにAと言う格言とBと言う格言を紹介しました。
Aの格言は無職の人が言った言葉で、Bと言う格言は会社経営者が言った言葉だと紹介されました。
(AとBの格言の内容は忘れました)
2つの格言を紹介された僕は、
「(無職の人は良いこと言うけど、この会社経営者はロクなこと言ってないなあ)」
と思いました。
先生は、セミナーの参加者に2つの格言について、どのように思うか聞いて行きました。
すると、僕と同じように、みんな
「無職の人は良いこと言うけど、会社経営者はロクなことを言ってない」
と答えていきました。
具体的にはこんな感じです。

  • この会社経営者の会社では働きたくない
  • 起業したは良いけど、すぐ潰れそう
  • 親から会社を継いだだけ
  • この人の会社で働くぐらいなら、辞めた方がまし
  • 会社経営者とか言ってるけど、本当は「本人とお母ちゃんの2人だけ」でやってそう

とまあ、こんな感じです。
講師も必死になってきて、
「こっちは無職、無職なんやで?」
と聞くと、

  • 無職でも、無職ゆえの苦しさがあって、人生に活かしてそう
  • 無職の苦しみが、良い経験になってそう

と絶賛されました。
すると、授業が進まなくなるから、講師も種明かしをしました。
実は、無職の人の言葉はアップルの創業者のスティーブ・ジョブズの言葉で、会社経営者の言葉は講師が考えた言葉でした。
この講師は、
「○○さんが言ったんだから間違いない」
と言われるような人になれ、と言う授業にしたかったそうです。
しかし、それが大失敗して、こんな有様ありさまになってしまったようです。
ちなみにこのセミナーはiPhoneが世界的に大ヒットした2010年ごろに行われました。

それにしても、スティーブ・ジョブスの人徳と、講師の人徳のなさよ。
(サムネイル画像、およびその他の画像と、このセミナーの講師には一切の関係がありません)


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