ソビエト連邦「ゴルバチョフ元大統領」死去、ソ連崩壊と独ソ戦を考える

T-14、Tu-95、Tu-160、MiG-29 時事放談
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ウクライナが欧米から支給された武器を頼りに攻勢を強めています。
逆にロシアは、滞納などを理由にガスをストップさせる準備をしてるようです。
今まで、ロシアはガスについていろいろ言ってましたが、明確に滞納を理由にすると言うのは踏み込んできたと思います。
アメリカなどは、過去に
「ロシアに戦費を稼がせない」
と言い、エネルギーの上限価格を勝手に制定すると言っていました。
そのため、ガスをストップさせるぐらいの滞納があるかどうかは半々だと思っています。
ヨーロッパでは、ガス料金は最大7倍、電気料金は10倍以上になったと言う、信じがたいニュースを目にしたこともあります。
これが本当なら、ヨーロッパの工業製品は価格競争に敗れ、世界市場から消え去ることになりかねません。
今のウクライナを、ヨーロッパ市民が血の涙を流しながら支えています。
戦場でも、ヨーロッパの人々の生活も、長い冬が待っているようです。

先日、旧ソ連のゴルバチョフ元大統領が亡くなったそうです。
1986年4月、ソ連大統領のゴルバチョフ氏はペレストロイカと呼ばれる改革を提唱。
しかし、これが無残にも大失敗に終わってしまいます。
この改革の影響なのか、ソビエト連邦政府の直轄地であったロシア・ソビエト連邦社会主義共和国にロシア政府が誕生。
連邦政府は、後に、ロシア大統領となるエリツィン氏率いるロシア政府と激しいバトルを始めます。
連邦政府と元直轄地のロシアの激しいバトルは、後のソ連崩壊の一因にもなります。
何とか大勢を立て直そうとするゴルバチョフ氏の提唱する新連邦条約の締結をめぐる大失態があり、ゴルバチョフ氏の権威は失墜しっつい
ソビエト連邦は崩壊へと進みます。
そしてついに、1991年12月8日、ロシア、ウクライナ、ベラルーシの主要3ヶ国がお互いの独立を確認。
12月16日には中央アジアの大国カザフスタンが独立を宣言。
そして、1991年12月25日、ゴルバチョフ大統領が、
「大統領としての活動を停止する」
と発表。
ソビエト連邦においても
「本日を最後に消滅する」
と発表しました。
そのため、ゴルバチョフ氏はソ連を守れなかった無能。
エリツィン氏は自分のためにソ連を破壊した無能と言われています。
エリツィン氏が権力を掌握する過程において、ロシアを独立させるのではなく、ソ連を飲み込もうとすれば、現在のようなことにはなってなかったかもしれませんね。

第二次世界大戦の独ソ戦を見ても、ロシアにとって、ウクライナがいかに重要かが分かると思います。
ソ連領ウクライナを通過したドイツ軍が考えたことはただ1つ。
「このまま、モスクワを攻めようか」
と言うことです。
ウクライナを通過されると、次の戦場にモスクワが選択肢に入るのです。
また、ベルリンの壁崩壊後に、西側諸国に東ドイツを譲渡する代わりに、取り付けた
「NATOは1マイルも東方に拡大しない」
と言う約束。
これが破られ続け、ついにウクライナにまで迫って来なければ、戦争は回避されたかもしれませんね。

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